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米国の雇用環境は20万人超のペースで拡大中

2月の雇用統計:非農業雇用者数は22.7万人増、失業率は8.3%で横ばい

2012年03月12日

経済調査部 シニアエコノミスト 近藤 智也

サマリー

◆2月の非農業雇用者数は前月差22.7万人増と1月の28.4万人増から縮小したものの、市場予想を上回り、加えて過去2ヶ月分が上方修正された点を考慮すると、米国の雇用環境が順調に改善していることが改めて確認された。政府部門のマイナス幅が縮小傾向にあるなか、民間部門は製造業から専門・企業向けサービスや教育・健康サービス、レジャー・接客業などで雇用の増加がみられ、23.3万人増加した。1月に比べると雇用創出の広がりという点ではやや偏りがあったが、贅沢な悩みといえよう。労働時間も全般的に長くなる傾向にあり、特に製造業は過去最長水準であるために雇用増に結びつきやすい。しかしながら、雇用環境が改善しているとはいえ、雇用者数は2008年1月のピークから500万人以上も少なく、まだ道半ばである。従って、労働需給を反映する賃金水準は伸び悩んだまま。個人消費が一段と力強さを増すためには、賃金上昇がカギであり、今後は労働市場の質の改善が注目される。

◆2月の失業率は8.3%と前月とほとんど変わらず、約3年ぶりの低水準で推移している。労働参加率が5ヶ月ぶりに上昇したように、労働市場への流入がみられたにもかかわらず、就業者の増加が続いたために失業率の上昇にはつながらなかった。横ばいをポジティブに評価できよう。

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