サマリー
◆2020年6月の生産指数は前月比+2.7%と5ヶ月ぶりに上昇し、市場コンセンサス(同+1.0%)を上回った。欧米諸国におけるロックダウン措置等や、国内の緊急事態宣言の解除に伴う経済活動の再開によって生産は回復に転じた。業種別に見ると、5月まで生産調整を行っていた自動車工業が大幅に上昇し、全体をけん引した。生産用機械工業やプラスチック製品工業も5月の大幅減産から反発した。
◆7月以降の生産は回復基調が続くとみている。製造工業生産予測調査によると7月は前月比+11.3%(計画のバイアスを補正した先行き試算値(最頻値)は同+3.1%)と増産が見込まれている。8月も同+3.4%と増産を維持する見込みだ。自動車工業では大幅な増産が見込まれているものの、工場の稼働率が高まらない中では、資本財需要の回復は相当に遅れるだろう。鉱工業の生産指数が新型感染症の発生前の水準まで回復するにはかなりの時間を要するとみている。
◆2020年8月7日に公表が予定されている6月分の景気動向指数は先行指数が前月差+9.0ptの87.4、一致指数は同+3.5ptの76.9と予想する。一致指数による基調判断は現在の「悪化」で据え置かれるだろう。
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