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2018年9月鉱工業生産

輸送機械工業における内外需の弱さが全体を下押し

2018年10月31日

経済調査部 研究員 廣野 洋太

小林 俊介

サマリー

◆9月の生産指数は前月比▲1.1%と2ヶ月ぶりに低下し、コンセンサス(同▲0.3%)も下回った。9月は、台風21号や北海道胆振東部地震の影響が一部見られる。関西国際空港の閉鎖などの影響によって輸出が減少していることに加え、欧州の自動車など外需自体も弱かったことから、生産が手控えられた可能性もある。先行きを製造工業生産予測調査で見ると、10月:同+6.0%、11月:同▲0.8%となっている。なお、10月の先行き試算値(生産計画のバイアスを補正した値)は同+0.9%である。

◆業種別では、輸送機械工業やはん用・生産用・業務用機械工業などが低下した。品目別では普通乗用車、フラットパネル・ディスプレイ製造装置などが低下に寄与した。輸送機械工業では、北海道胆振東部地震によって操業が停止した工場があり、生産に影響した可能性がある。外需に関しては、9月はEUで自動車燃費基準の変更があり、8月の駆け込み需要の反動で新車登録台数が激減したことから、輸出も減少した。はん用・生産用・業務用機械工業は、機械受注統計を見ると受注は好調である一方、足下では生産・出荷の上昇ペースがピークアウトしつつある。

◆9月の出荷指数と在庫指数を見ると、出荷は前月比▲3.0%と大きく低下した一方、在庫は同+2.3%と上昇した。しかし、出荷の低下に寄与した業種を見ると輸送機械工業(同▲4.7%)、鉄鋼業(同▲8.8%)など台風や地震の影響で出荷が滞った業種である。災害は一時的な要因であるが、トレンドとしても出荷指数はピークアウトしつつある。

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