2017年11月消費統計

特殊要因の剥落と好調な白物家電に支えられ、個人消費は底堅い推移

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2017年12月26日

  • 経済調査部 研究員 廣野 洋太
  • 小林 俊介

サマリー

◆2017年11月の家計調査では、前月の特殊要因であった台風や自動車メーカーの無資格検査問題などの影響が剥落したことに加え、好調な白物家電の支出によって実質消費支出が前月を上回った。10費目中7費目が増加するなど幅広い項目が増加しており、総じて底堅い結果となった。


◆2017年11月の家計調査によると、実質消費支出は季節調整済み前月比+2.1%と2ヶ月ぶりに増加した。また、振れの大きい住居や自動車などを除いた実質消費支出(除く住居等)についても同+2.7%と2ヶ月ぶりに増加している。実質消費支出は、2017年6月頃からほぼ横ばいの推移を続けている。


◆実質消費支出を費目別に見ると、10大費目中7費目が前月から増加した。「交通・通信」(前月比+7.7%)、「家具・家事用品」(同+19.9%)、「教養娯楽」(同+4.6%)が全体を押し上げた一方、「住居」(同▲9.1%)と「教育」(同▲4.6%)が、押し下げに寄与した。

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