サマリー
◆2015年10-12月期のGDP一次速報(2016年2月15日公表予定)では、実質GDPが前期比年率▲1.4%(前期比▲0.3%)と、2四半期ぶりのマイナス成長を予想する。日本経済が民需を中心に減速しており、依然として踊り場を抜け出せていないことが示される公算だ。
◆個人消費は前期比▲0.6%と2四半期ぶりの減少を予想する。暖冬に伴う季節商材の動きの鈍さが個人消費の下押し圧力として働いた。輸出は前期比+0.6%を予想。財輸出に関しては、米国向けが足を引っ張ったものの、ユーロ圏・アジア向けに持ち直しの動きが見られた。米国向けについては一般機械輸出の減少傾向に歯止めがかかっていない一方、ユーロ圏向けでは自動車の輸出に力強さがみられる。同域内での景況感の改善にけん引された新車販売台数の増加が日本の輸出にも波及した格好だ。
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