サマリー
◆2015年10月の家計調査によると、実質消費支出は季節調整済み前月比▲0.7%と2ヶ月連続で減少した。振れの大きい住居や自動車などを除いた実質消費支出(除く住居等)も同▲0.4%と2ヶ月連続で減少した。
◆実質消費支出の動きを費目別にみると、「教育」(前月比▲21.8%)、「被服及び履物」(同▲11.9%)が減少した一方、「諸雑費」(同+11.0%)や「食料」(同+0.3%)などが前月から増加した。
◆足下の個人消費は弱含んでいるが、先行きは底堅く推移するとみている。物価の影響を除いた実質賃金が前年同月比で増加を継続するなど、今春のベースアップの効果が着実に現れており、賃金は今後も緩やかながら増加基調をたどるとみられるほか、年金改定率が上昇に転じたことで、高齢者の消費は底堅く推移する見込みである。このような個人消費を取り巻く良好な環境が、先行きの個人消費を下支えするとみている。
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