サマリー
◆10月1日に公表予定の2014年9月日銀短観において、大企業製造業の業況判断DI(最近)は10%pt(前回調査からの変化幅:▲2pt)、大企業非製造業の業況判断DI(最近)は16%pt(同:▲3pt)を予想する。製造業、非製造業ともに消費税率引き上げの影響が依然として残っていることが、業況感の押し下げに寄与した模様である。
◆2014年度の設備投資計画(全規模・全産業)は、前年比+3.2%を予想する。大企業製造業では、前年比+12.5%を見込む。企業収益の増加に加え、設備投資マインドの改善により、設備投資は増加が続く見込みである。大企業非製造業は前年比+4.6%を予想する。4-6月期については反動減の影響で企業収益は一時的に落ち込んだものの、基調としては内需主導の景気回復により改善を続けており、企業の設備投資に対する積極的な姿勢が示されている。大企業の設備投資計画における統計上のクセの影響もあり、6月調査時点から大きな変化はなく、高い伸び率が維持される見込みである。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
2025年7-9月期法人企業統計と2次QE予測
AI関連需要の高まりで大幅増益/2次QEでGDPは小幅の下方修正へ
2025年12月01日
-
高市政権における実質賃金上昇の鍵は?
政策・改革の推進で40年度までの実質賃金は年率1.2~1.6%程度に
2025年12月01日
-
2025年10月雇用統計
雇用環境の改善が進み、就業者数は過去最高を更新
2025年11月28日

