サマリー
◆夏場に襲った「中国ショック」は小康状態にあるが、同国が経済大国化した必然的な結果として、グローバル金融市場は今後も中国にしばしば揺り動かされることになろう。先の5中全会の議論にはいくつかの注目すべき点がある。一つは、今後の経済発展の原動力として、イノベーションを真っ先に挙げていることである。月並みな政策目標と言えなくもないが、第13次五か年計画の草案は成長パターン転換への意思として、筋の通ったシナリオとも読める。最近の賃金の急速な上昇も、成長パターン転換を後押しするための、既存産業追い出し作戦の一環であったと考えれば腑に落ちる。
◆中国の外側で、一定の注意を要するのは、対米ドルペッグを継続している中東産油国の行方である。人民元をも含む、固定相場制度のサステナビリティが再度問われることになろう。
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