サマリー
◆中国共産党第20期中央委員会第5回全体会議(五中全会)が、2026年10月26日から29日にかけて北京で開催され、「中国共産党が全面的かつ厳格な統治を持続的に推進するためのいくつかの重大問題に関する決定」を採択した。中国では汚職・腐敗撲滅、綱紀粛正の嵐が吹いている。
◆今後、体制の引き締めが維持・強化される見通しであり、経済活動が一部萎縮するリスクに注意する必要がある。汚職・腐敗撲滅や綱紀粛正が強化される中、習近平総書記への忠誠を高めることが最も重要なポイントとなる。この点で、習近平氏の関心がどこに向かうかが決定的に重要だが、関心は経済よりも政治に向かいやすい。「景気テコ入れ」と「綱紀粛正」の指示が同時に出れば、「綱紀粛正」の影響が勝ることになろう。こうした状況下では、悪目立ちをしないでやり過ごす、「不作為」という状況に陥りやすくなる。大和総研では、2027年の成長率見通しを前年比4.4%と、2026年の同4.6%から若干減速するとみているのは、この影響を懸念しているからだ。
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