世界のインフラ整備は覇権争いの様相

インフラ推進派の指導者達と旺盛なインフラ需要

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  • 中里 幸聖

サマリー

◆日本は「インフラシステム輸出戦略」を策定し、JBIC等の政府系機関、ADB等の国際機関、ODAの戦略的活用などにより、アジアを中心に諸外国のインフラ整備支援を積極化させている。中国は一帯一路構想やAIIBなどを活用し、ユーラシア大陸およびアフリカ諸国のインフラ整備支援を積極化しようとしている。日中がインフラ整備支援で競う状況が生じている。


◆米国のトランプ大統領が10年間で1兆ドルの国内インフラ投資を打ち出していることをはじめ、ロシア、トルコ、インド、フィリピンなど多くの国の首脳がインフラ整備推進を掲げている。


◆OECDやADBの推計によると、世界やアジアのインフラ整備需要は膨大であるが、供給は不足している。インフラ供給不足の一因は資金不足であり、民間資金の活用が期待されている。民間資金を活用するためには、政策的な後押しが重要である。

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