空売りアクティビストの実像

ファンドの特徴、標的となる企業の傾向、会社側の対応などを探る

RSS

サマリー

◆日本でのアクティビストの存在感が高まる中、件数は多くないものの「売り」を主体としたアクティビスト(空売りファンド)の公開キャンペーンも散見される。以下では、空売りファンドの動きが比較的活発な米国の事例をもとに、日本企業への示唆を検討する。

◆空売りファンドは、対象企業と対話する誘因を持たないなど、行動原理は通常のアクティビストと異なる。空売りファンドの標的になりやすい企業は、時価総額が大きい・株価が割高・会計情報などの「不透明性」が高いといった特徴を持つ。

◆空売りファンドによる公開キャンペーンへの対応方法とその後の影響、株価には強い関係がある。企業防衛を専門とする法律事務所は、会社側・ファンド側のどちらがより説得的かを巡る戦いであり、抽象的な否定や空売りファンド自体への攻撃は慎むべきと主張している。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。

執筆者のおすすめレポート

同じカテゴリの最新レポート