ISSが取締役兼務数基準の導入を検討

取締役の兼務が多すぎる場合、選任議案に反対投票推奨へ

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サマリー

◆議決権行使助言業最大手のISSが、今後の議決権行使助言方針に関して機関投資家等からの意見を募集中だ。

◆非執行取締役やCEOが他社で役員兼務数が多すぎる場合には、選任議案に反対投票を推奨するための議決権行使助言基準を設けることについて意見を求めている。

◆日本では、社外取締役を増員すべきとする制度的な要請が続いており、これが社外取締役を複数の会社で兼務する者を増やしているものと思われる。

◆ISSと同業のグラス・ルイスは社外取締役兼務数基準を既に策定しており、ISSの今回の検討によって、機関投資家の間で兼務数基準を導入する動きは加速するものと思われる。

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