サマリー
◆地方銀行のPBRは非常に低水準にあることに加え、銀行間の格差が小さい。これは、産業として将来性に疑問が生じていることに加え、事業や戦略に差異が無いと判断されていると考えられる。
◆開示されている中期経営計画等を要約すると、地方銀行は同じ戦略構造を有していると見られる。加えて、地方銀行の現状を見る限り、その戦略が有効に機能しているとは言い難い。
◆地方経済の縮小と言ったマクロ環境に加え、FinTech等を活用した異業種からの金融業への参入も本格化、競争が激化する形でミクロ環境の厳しさも増して行くと予想される。
◆地方銀行は地域の金融機能を果たすと言った公共インフラ的な役割を有し、従来の延長上にある保守的な経営計画にならざるを得ない側面もある。一方で、事業領域の縮小と競争激化が予想され、長期的な存続・成長のためには、独自の差別化戦略も同時に持つことが必須と言える。
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