サマリー
◆グローバリゼーションの旗手であった欧米先進国において反グローバリゼーションの動きが相次いでいる。反グローバリゼーションの動きは、近年のポピュリストの台頭と関係づけて説明される傾向がある。
◆欧州のポピュリスト政党の得票率は2000年以降、大きく上昇し、2018年に22%となった。権威主義的ポピュリストの支持者は、移民やジェンダーといったダイバーシティへの許容度が低い傾向が見受けられ、相対的に学歴が低く、都市以外に居住する保守的な高齢男性が多いとされる。
◆ポピュリストは、選挙によって選出されることで当初の段階では正統性が担保されているものの、その後にその主張が過度に排他的になり、社会の多様性を否定することになれば、民主主義の根本を否定しかねない。また、自国中心主義が行き過ぎると、国際協調が著しく傷つき、戦後築いてきた平和な世界が失われる可能性がある。
◆民主主義を維持しながら、強くしなやかなグローバリゼーションを再構築していくためには、①自国の国益との見合いでグローバリゼーションの度合いをコントロールすること、②グローバル化の恩恵を目に見える形で人々に共有すること、③民主主義の弱体化を防ぎ、深化させていくことが考えられる。
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