サマリー
◆民泊に関する新法案(住宅宿泊事業法案)が閣議決定され、国会に提出された。注目の宿泊提供日数の上限180日については「国土交通省令・厚生労働省令で定めるところにより算定した日数が一年間で百八十日を超えないもの」となっている他、条例による制限についても「合理的に必要と認められる限度において、政令で定める基準に従い」となっており、詳細については今後の政省令に委ねられている。
◆同法案より一足先に旅館業法の改正案が閣議決定されているが、目玉は従来、別になっていたホテル営業と旅館営業の統合と、無許可営業者への取り締まり強化等である。無許可営業者への取り締まり強化に関しては、具体的な体制整備をどのように進めていくかが今後のポイントとなる。
◆政府の方針どおり新法で民泊を推進しようというのであれば、旅館業法や国家戦略特区との比較上、参入や運営がより行いやすい必要がある。住宅地で行える点は有利であり、提供日数が年間180日以下に制限される点は不利に働こう。条例によるさらなる日数制限を行えば、さらに不利になる。条例による制限の基準がいかなるものになるか、十分注意すべきところである。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
シェアリングエコノミー導入に向けた取り組みと課題
~日本における民泊、ライドシェア等の制度的な対応について~
2016年08月02日
-
注目の"民泊"制度を巡る考察(2)
~民泊を巡る諸問題とシェアリングエコノミーを切り拓く新制度導入へ向けた今後の課題~
2016年02月01日
-
注目の"民泊"制度を巡る考察(1)
~高まる民泊ニーズと制度設計について~
2016年01月25日
同じカテゴリの最新レポート
-
企業が今取り組むべき健康施策のポイント(後編)
健康投資の拡大と実効性向上に向けたデータ活用
2026年08月03日
-
企業が今取り組むべき健康施策のポイント(前編)
2026年度健康経営度調査にみる重点施策の方向性
2026年07月28日
-
高市政権のイノベーション政策の論点
テキスト分析でみる「統合イノベーション戦略2026」
2026年07月22日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
国税庁が非上場株式評価の方向性を公表
簿価純資産と収益力で評価する「残余利益方式」に統一の方向
2026年09月08日
-
GPIF経営委員会の8月開催が意味すること
基本ポートフォリオ見直しに向けて第一歩を踏み出したのか
2026年09月01日
-
日米協調介入は円安の是正にどこまで効果を発揮したのか?
更なる介入の合理性は低下。レジーム転換の有無が今後の焦点に
2026年09月14日
-
コーポレートガバナンス・コード改訂の焦点
企業の自律的な判断と実質を伴う説明が問われる
2026年08月27日
-
第230回日本経済予測(改訂版)
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年09月08日
国税庁が非上場株式評価の方向性を公表
簿価純資産と収益力で評価する「残余利益方式」に統一の方向
2026年09月08日
GPIF経営委員会の8月開催が意味すること
基本ポートフォリオ見直しに向けて第一歩を踏み出したのか
2026年09月01日
日米協調介入は円安の是正にどこまで効果を発揮したのか?
更なる介入の合理性は低下。レジーム転換の有無が今後の焦点に
2026年09月14日
コーポレートガバナンス・コード改訂の焦点
企業の自律的な判断と実質を伴う説明が問われる
2026年08月27日
第230回日本経済予測(改訂版)
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年09月08日

