顧客本位タスクフォース中間報告 顧客への情報提供のデジタル化は加速へ

法定書面は金融事業者において書面またはデジタルでの交付選択制へ

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サマリー

◆2022年12月9日、金融審議会市場制度ワーキング・グループ「顧客本位タスクフォース」(以降、本TF)は「中間報告」を取りまとめ、公表した。本稿では、「中間報告」に盛り込まれた事項の中でも、「デジタル技術の情報提供への活用」について解説する。

◆本TFでは、法令で顧客への交付が定められている書面(契約締結前交付書面等)の交付のあり方について、金融事業者において書面(紙)交付とデジタル交付を顧客本位の観点から選択できるようにすることが提言された。

◆今後、法令改正等によって金融商品の取引の際の情報提供のデジタル化がさらに加速すると考えられる。情報提供のデジタル化にあたっては、書面を単にPDF等にしてデジタルで提供することに留まらず、そこに記載されている情報を顧客自身が比較できるような状態にするなどして、顧客にとってより分かりやすい情報提供が求められるだろう。

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