サマリー
◆本レポートでは、最新技術を人的資本形成に活かす方法について述べる。特に、実践的かつ効果的な企業研修が期待できる対話型AIとメタバースの活用事例を取り上げ、最新技術や行政の指針を紹介し、今後の展望を考察する。これらの研修は、従来の人手・時間・場所の制約や、教育の不足等を解決する、有力な手段となりうる。
◆対話型AIによる顧客対応のロールプレイや、メタバースを活用した機械操作の訓練等、新たな研修が登場している。臨場感のある環境や研修プログラムの自動化、収集データに基づく訓練プロセスの可視化とそれによる課題分析等が、研修で対話型AIやメタバースを活用する大きな魅力だ。3Dガウシアン・スプラッティング等、メタバースにおいて現実の物体・空間を高精度かつ高速に再現する技術の発展も続いている。
◆企業研修の効率化・高度化という需要に対し、これまで技術革新は段階的に応えてきた。今後も、対話型AIとメタバースのような新技術が定期的に注目されるだろう。ただし、従来型の研修を全て新技術で代替するアプローチは避けるべきだ。また、新技術を活用する際には、行政の指針や人間の尊厳に対する配慮が欠かせない。加えて、メタバース等を活用した訓練は内容を詰め込み過ぎず、かつ、集合研修から導入した方が良いだろう。
◆企業が人的資本投資の効率化・高度化を実現するには、最新技術の活用が重要である。そのためには、企業は最新技術を導入してトライアンドエラーの中で活用する文化を醸成し、従業員がITリテラシーを習得し技術を試す柔軟性を持つように、資格手当やデモ環境の整備等で後押しすべきだ。
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