サマリー
インフレ率予想の上方修正とGDP成長率予想の下方修正が続いている。物価高は家計の購買力を損ね、消費者マインドを悪化させるため、多くの国が金融引き締めに動いている。ただし、インフレ抑制効果の発揮までタイムラグがある一方、金利上昇が不動産投資などを抑制するため、金融引き締めは少なくとも短期的には景気減速を強める。世界経済の減速懸念を背景に資源価格高騰に歯止めがかかり、銅やアルミニウムは価格下落が目立つ。しかし、ロシアによるウクライナ侵攻の収束のめどが立たない中、原油や天然ガス価格は高止まりし、特に欧州でガス供給途絶への懸念が強い。代替策として石炭火力発電所の再稼働などが一時的に容認されたが、この夏は記録的な熱波や干ばつに見舞われ、温暖化対策も喫緊の課題であることが突きつけられている。加えて、「付き合い方」が分かったと思われた新型コロナウイルス感染症も感染力の高い派生型の登場で再拡大の動きを見せ、重層的な景気減速要因との戦いにまだ終わりは見えない。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
日本経済見通し:2022年7月
感染再拡大を踏まえGDP見通しを改訂/電力需給対策の効果は?
2022年07月20日
-
米国経済見通し 既に景気後退にあるのか
景気後退リスクが高まる「魔の6ヵ月」が控える
2022年07月20日
-
欧州経済見通し 暑い夏に冬の寒さを心配する
運任せ・プーチン任せのロシアンルーレットを強いられる欧州
2022年07月20日
-
第二次コロナ・ショック、回復は感染抑制次第
中国経済見通しを下方修正、2022年は4%程度の実質成長へ
2022年07月20日
同じカテゴリの最新レポート
-
消費データブック(2026/2/3号)
個社データ・業界統計・JCB消費NOWから消費動向を先取り
2026年02月03日
-
2025年12月鉱工業生産
半導体製造装置の減産などが押し下げ要因/軟調な推移が続く見込み
2026年01月30日
-
2025年10-12月期GDP(1次速報)予測~前期比年率+0.7%を予想
2四半期ぶりプラス成長も一時要因を除けば力強さを欠く内容か
2026年01月30日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
中国によるレアアース・レアメタルの輸出規制は日本の実質GDPを1.3~3.2%下押し
供給制約により、自動車産業を中心に生産活動の低迷が懸念される
2025年12月05日
-
2026年の日本経済見通し
1%弱のプラス成長を見込むも外需下振れや円急落、金利高等に注意
2025年12月23日
-
生成AIが描く日本の職業の明暗とその対応策
~AIと職業情報を活用した独自のビッグデータ分析~『大和総研調査季報』2024年春季号(Vol.54)掲載
2024年04月25日
-
中国経済:2025年の回顧と2026年の見通し
不動産不況の継続と消費財購入補助金政策の反動で景気減速へ
2025年12月23日
-
高市政権の財政政策は更なる円安を招くのか
財政支出の拡大ショックは翌年の円安に繋がる
2025年12月18日
中国によるレアアース・レアメタルの輸出規制は日本の実質GDPを1.3~3.2%下押し
供給制約により、自動車産業を中心に生産活動の低迷が懸念される
2025年12月05日
2026年の日本経済見通し
1%弱のプラス成長を見込むも外需下振れや円急落、金利高等に注意
2025年12月23日
生成AIが描く日本の職業の明暗とその対応策
~AIと職業情報を活用した独自のビッグデータ分析~『大和総研調査季報』2024年春季号(Vol.54)掲載
2024年04月25日
中国経済:2025年の回顧と2026年の見通し
不動産不況の継続と消費財購入補助金政策の反動で景気減速へ
2025年12月23日
高市政権の財政政策は更なる円安を招くのか
財政支出の拡大ショックは翌年の円安に繋がる
2025年12月18日

