サマリー
英国や米国に後れを取っていた、ユーロ圏と日本の新型コロナウイルスのワクチン接種がペースアップし、行動制限の緩和が徐々に進められている。感染力の強い変異株(デルタ株)への警戒は引き続き怠れないが、ワクチン接種の進展により経済見通しの上方修正余地が拡大した。世界経済の成長が加速することへの期待が高まる中で、様々な「価格」の上昇が一段と目立ってきた。株式や不動産などの資産価格に加え、コモディディ価格の上昇も顕著である。背景には、コロナショックへの対応として世界的に進められた大規模な金融緩和に伴う潤沢な資金の存在や、需要急増に供給が追い付かず需給逼迫が生じていることが存在する。コモディティ価格上昇に需給逼迫が加わり、インフレが加速しているロシアなどはすでに利上げに動いているが、米国でも6月のFOMCで従来予想されていたよりも早期にタカ派的なスタンスへのシフトが見られた。FRBは早期の金融引き締めを意図しているわけではないと見受けられるが、長丁場になると見込まれる金融政策の「正常化」に向けた議論を始めるタイミングが来たと判断したのだろう。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
日本経済見通し:2021年6月
ワクチン接種加速と4回目の宣言リスク/資源高による経済への影響
2021年06月22日
-
米国経済見通し FOMCタカ派化の意味
過度なインフレ“一時的”信者に警鐘を鳴らす
2021年06月22日
-
欧州経済見通し 制限付きの日常を取り戻す
インフレ率上昇と感染者増加は“一時的現象”か
2021年06月22日
-
中国経済見通し:物価上昇と業績悪化
自動車販売が変調。輸出は「コロナ特需」剥落を世界需要回復が相殺
2021年06月22日
同じカテゴリの最新レポート
-
インフレに負けない資産形成と消費拡大に向けて
金融リテラシー向上、将来不安軽減、中古住宅市場活性化等で資産効果を引き上げ
2026年08月27日
-
AI活用で日本経済はどう変わるのか?
AI活用推進による成長力強化は労働市場への悪影響の抑制とともに
2026年08月26日
-
変化する新卒採用の実態と展望
①早期化・長期化、②ジョブ型採用、③AIの普及の影響を考える
2026年08月25日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
26年度最低賃金改定のポイント①
高市政権はより緩慢な引上げを容認/改定内容への説明責任が焦点
2026年07月09日
-
中国経済見通し:成長率目標に早くも黄信号
12.5%追加関税の影響は限定的だが、内需が急減速
2026年07月28日
-
令和9年度介護報酬改定に向けた注目点
改革工程に掲げられた重要論点の具体化が求められる
2026年06月29日
-
26年度最低賃金改定のポイント②
全国加重平均は1,160円台(4%前後の引き上げ)に着地か
2026年07月21日
-
骨太方針のポイント① ~危機管理投資・成長投資で高成長を実現できるか
米国を上回る生産性向上ペースが必要で成長戦略の進捗管理も課題
2026年07月13日
26年度最低賃金改定のポイント①
高市政権はより緩慢な引上げを容認/改定内容への説明責任が焦点
2026年07月09日
中国経済見通し:成長率目標に早くも黄信号
12.5%追加関税の影響は限定的だが、内需が急減速
2026年07月28日
令和9年度介護報酬改定に向けた注目点
改革工程に掲げられた重要論点の具体化が求められる
2026年06月29日
26年度最低賃金改定のポイント②
全国加重平均は1,160円台(4%前後の引き上げ)に着地か
2026年07月21日
骨太方針のポイント① ~危機管理投資・成長投資で高成長を実現できるか
米国を上回る生産性向上ペースが必要で成長戦略の進捗管理も課題
2026年07月13日

