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欧州経済見通し 制限付きの日常を取り戻す

インフレ率上昇と感染者増加は“一時的現象”か

2021年06月22日

ロンドンリサーチセンター シニアエコノミスト(LDN駐在) 近藤 智也

サマリー

◆欧州各国の新型コロナウイルスの新規感染者は順調に減少しており、行動制限措置の緩和が進められている。もっとも、昨年の夏も欧州各国は行動制限を緩和したものの、秋以降、感染者が再び増加するという事態に直面した。今年の夏は、ワクチン接種が進展しているという強みがある一方、感染力の強い変異株への警戒は怠れない状況が続こう。

◆特に、足もとで変異株(デルタ株)の感染者が増加し始めた英国の場合、海外への渡航を緩和しようとしても、相手が無条件で受け入れるかは不透明だ。また、国内的には、行動制限を強化せず現状維持の対応で、果たして感染者数がピークアウトするかが注目される。

◆経済の正常化が進み、成長が加速していくというシナリオの確度が高まっていくと、ユーロ圏各国の置かれている経済環境の違いが鮮明になっていこう。経済成長ペース・インフレ状況が異なるため、コロナ禍で膨張した財政・金融政策の後始末は誰に合わせて進めるかが難しく、時間もかかるだろう。

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