EdTech(エドテック)の活用は進むのか

コロナ禍を機に教育分野のデジタルシフトを

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2020年08月20日

  • 経済調査部 市川 拓也

サマリー

◆政府がEdTech(エドテック:Education×Technologyの造語)を明確に推進するようになったのは2017年半ば頃からであり、当時の成長戦略にも現れている。アベノミクスの中でEdTechは人づくり革命を進めるリカレント教育の一手段として捉えられているほか、文部科学省では1人1台の端末を有して学習の個別最適化を図るなど、GIGAスクール構想(GIGA:Global and Innovation Gateway for Allの略)が進められている。

◆今年に入り、新型コロナウイルス感染が広まったことで一斉休校が行われるなど、学習の機会が奪われる事態が生じている。そこで休校の中、オンライン授業や学習動画の活用など、インターネットを介した様々な工夫がなされている。子を持つ親としても、コロナ禍による学習の遅れに対し、オンライン授業などへの期待は大きい。

◆コロナ禍でオンライン授業などに取り組んだ学校であっても、学校正常化後も継続される保障はない。しかし、遠隔授業に限らずEdTechは学習の最適化や、不登校支援や社会人の学び直しにも役立つことから、筆者としてはこれを機に、教育分野におけるデジタルシフトを一気に加速させるべきであると考える。

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