サマリー
◆新型コロナウイルスの感染拡大により、新興国の債務不履行リスク(以下、債務リスク)が高まっている。新興18カ国を対象に、「2019年時点の債務リスク」「新型コロナ感染拡大リスク」「原油安」「債務不履行時の対外波及度」の四つの観点から多面的に検討した。その結果、南アフリカ、サウジアラビア、ロシア、ブラジル、トルコの債務リスクが比較的高まっており、今後、特に警戒が必要である。
◆債務リスクが顕在化すれば、こうした国の債権を多く保有する米国、英国などの先進国にも悪影響を及ぼす。とりわけスペインは、新型コロナウイルスによる経済的打撃が大きく、財政状況はコロナ・ショック前から悪かった。新興国の債務リスクの発現がスペインの財政を悪化させ、欧州各国に悪影響が波及する可能性がある。
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