2019年12月貿易統計

輸出数量は2ヶ月ぶりに増加、米国・EU向けが反発

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2020年01月23日

  • 鈴木 雄大郎
  • 小林 俊介

サマリー

◆2019年12月の貿易統計によると、輸出金額は前年比▲6.3%と13ヶ月連続で減少し、コンセンサス(同▲4.2%)を下回った。輸出金額は数量の減少を主因として、18年半ばから減少基調が続いているが、前年比のマイナス幅は2ヶ月連続で縮小した。

◆12月の輸出数量(大和総研による季節調整値)は前月比+4.0%と2ヶ月ぶりに増加した。地域別に見ると、米国向け(同+1.9%)、EU向け(同+6.2%)、アジア向け(同+2.1%)のいずれも増加した。米国向けは6ヶ月ぶり、EU向けは5ヶ月ぶりの増加である。

◆先行きの輸出数量は、地域ごとに濃淡はあるものの、総じてみると世界経済減速の影響が見られるなか、足踏みが続くとみている。アジア向け輸出は半導体需要の回復を背景に緩やかな増加基調を維持する一方、米国、EU向けは横ばい圏での推移が続くだろう。

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