サマリー
◆恒常的な赤字国であるトルコの経常収支が7-9月期に黒字を記録した。その裏では内需の収縮が生じている。しかし幸いなことに、9月の大幅利上げなどをきっかけとして、通貨下落とインフレ率上昇のスパイラルは既に終息したようにみえる。実体経済の調整も比較的短期で済む可能性が出てきた。これは伝播を懸念してきた他の新興国にも朗報であり、ひいては新興国全般がドル金利の上昇に起因する新興国への逆風を大きな戦禍なく乗り切りつつあることを示唆している。
◆もちろん、次には米国経済の悪化に伴う世界的な景況感の悪化という、新興国への逆風第二波がやってくる。新興国にとって好ましからぬ外部環境が中期的に続くことは覚悟せざるを得ないだろう。しかし、第二波の到来に備える時間を確保できたことの意味は小さくない。
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