サマリー
◆2015年は原油価格の急落、ギリシャ問題再燃で明けた。今後はFRBの利上げ開始も待っている。これらから想定される今年の世界経済の姿は「実体経済的には米国の独り勝ち状況が継続しながらもトータルの成長率は改善、ただし金融市場の不安定性からそのプロセスに脆弱性がつきまとう」といったものであろう。
◆こうした中、新興国は実体経済的には先進国に比してプラスが小さく、金融市場の不安定性のインパクトについてはより大きな脆弱性にさらされている。総じて新興国にとっては市場の高ボラティリティに備えた守りの姿勢が肝要な年となる可能性が高い。
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