サマリー
◆昨年7月より中国本土・香港間のファンドの相互承認制度が開始された。現時点では香港のファンドが6件、本土内での販売を承認されている。
◆中国本土では海外への投資需要が高まっており、中国本土内で販売される香港のファンドは堅調な売れ行きとなっている。
◆既存の海外投資ルート(QDII商品やストックコネクト)と比べ、取引参加ハードルが低く、資本規制に柔軟性があるといった点も販売が堅調な一因であろう。
◆今後も本土内の個人投資家に対して海外投資ルートの拡充が実施される予定である。相互承認制度による香港ファンドの提供は本土内の個人投資家にとって海外投資のノウハウを学ぶ糸口となり得る。また、同時に日本の投資信託業界にとっても、中国の個人投資家の資金を取り込む好機となり得るのではないか。
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