2018年01月26日
サマリー
◆日本銀行から2018年1月に発表された主要銀行貸出動向アンケート調査において、企業向けの資金需要判断DIは、前回調査より全体として上昇した。中小企業向けの資金需要が押し上げたものと考えられる。設備投資の拡大等を背景に、今後も中小企業の強い資金需要が続くか注目される。
◆個人向けの資金需要判断DIは、消費者ローンにおいて前回調査から低下したが、住宅ローンでは上昇している。消費者ローンのうちカードローンの貸出の高い伸びについて行政側の注目が高まったことなどを背景に、残高の伸び率は2014年頃より低下傾向にあるが、貸出運営スタンスの低下を見る限り、さらに伸びが鈍化する可能性が考えられる。
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