2016年度の企業の資金調達動向

低金利下で負債調達が堅調、株式市場では投資家に資金を戻す動き

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サマリー

◆2016年度は銀行借入を中心に、企業の資金調達が増加した。金利が低水準で推移し続けていることから、国内公募普通社債の発行額は7年ぶりに10兆円を超えた。負債調達が堅調である一方、既上場企業による株式市場での資金調達(公募増資)は低迷している。株主還元や資本効率等の観点から自社株買いが活発であり、投資家に資金を戻す動きの方が強い。


◆企業の資金調達が増加した背景には、人手や設備に対する不足感が強まっていることや、海外展開を拡大するための資金需要が高まったことがありそうだ。人手や設備に対する不足感は継続するものとみられ、今後も企業の資金調達は堅調に推移することが期待される。

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