2017年12月29日
サマリー
◆分析に必要なデータが取得できた日本の上場企業を対象に、人材育成に関する制度の導入状況とROAやROEの水準の関係を調べたところ、以下の結果を得た。
◆「資格・技能検定の取得奨励制度」は制度の導入なしよりも導入ありのグループのROAやROEの水準が高く、ROAやROEと何らかの関係がある可能性が示唆された。
◆他の制度については、導入の有無によるROAやROEの水準の差はそれほど大きくはないが、やはり関係している可能性はある。特に、分析対象とした制度のすべてを導入していない場合、何らかの制度を導入しているグループに比べてROAやROEが非常に低い水準にとどまっており、人材育成制度の導入がROAやROEの水準と関係していることが補強された。
◆本稿の分析は、人材育成制度とROAやROEとの因果関係を示すものではないが、これらの分析結果は、人材の教育・育成が期待通りに将来の企業価値に影響していることを示唆している。企業が人材育成をさらに強化することで、企業の成長性や持続可能性が向上することが期待される。
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