サマリー
◆日本銀行は2015年12月17日の政策委員会で、金融機関から買入れた株式の売却期限を2021年9月末から2026年3月末までに延長することを決定した。
◆株式の売却は2016年4月から開始される見込みである。日本銀行が2015年12月18日の金融政策決定会合で決定した「『量的・質的金融緩和』を補完するための諸措置の導入」によれば、新たなETF買入れ枠(年間約3,000億円)は、日本銀行が買入れた株式の売却開始に伴う市場への影響を打ち消す観点から、2016年4月より開始されるとのことである。
◆日本銀行の保有株式は2015年9月末時点で2兆6,382億円である。3,000億円ずつ処分を進めると、約9年で処分が完了する計算になる。
◆日本銀行以外の公的機関で株式を保有しているのは、銀行等保有株式取得機構や預金保険機構である。2法人は凍結期間の終了時期について特段公表していないが、売却凍結の決定が日本銀行と同じ2008年10月であったことに鑑みれば、今回の日本銀行の決定を受け、2016年4月以降に売却を開始する判断を下す可能性がある。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
公的機関の株式保有動向
着実に株式処分を進める日銀、取得機構は買取/存続期限を5年延長
2017年01月10日
-
公的機関の株式保有動向
保有総額6.7兆円、市中売却の凍結期間は延長か?
2015年11月10日
-
公的機関の株式保有動向
日本銀行が売却開始を2年延長、見えなくなった出口戦略
2014年01月07日
同じカテゴリの最新レポート
-
女性のリスク性資産の投資拡大に向けて
制度拡充と就業支援に加え、今後は金融経済教育の拡充も重要に
2026年05月18日
-
AIが変える議決権行使助言業
中立性・客観性確保のための利用を訴求へ
2026年05月13日
-
エンゲージメントは促進か抑制か? : 日米政策の分化
大量保有報告制度とエンゲージメントに関する政策は日米で乖離へ
2026年05月07日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
超富裕層の株式譲渡所得への税率はミニマムタックス込みで最高35.63%に
2026年度税制改正大綱解説(3)富裕層課税(ミニマムタックス)
2026年02月09日
-
いまさら人には聞けない 大量保有報告(5%ルール)のQ&A 【改訂版】
2024年金商法等改正法(2026年5月1日適用開始)を反映
2026年04月03日
-
検討進むガバナンス・コード改訂:2月案と4月案の相違点は
「解釈指針」は原則と一体という記述は削除。現預金への注目を避ける修文。
2026年04月10日
-
企業が意識すべきCGコード改訂案のインプリケーション
「金融資産」「実物資産」がコードに入った意味
2026年04月16日
-
日本経済見通し(2026年4月)
中東情勢緊迫による景気下振れリスク上昇で4月利上げは見送りか
2026年04月21日
超富裕層の株式譲渡所得への税率はミニマムタックス込みで最高35.63%に
2026年度税制改正大綱解説(3)富裕層課税(ミニマムタックス)
2026年02月09日
いまさら人には聞けない 大量保有報告(5%ルール)のQ&A 【改訂版】
2024年金商法等改正法(2026年5月1日適用開始)を反映
2026年04月03日
検討進むガバナンス・コード改訂:2月案と4月案の相違点は
「解釈指針」は原則と一体という記述は削除。現預金への注目を避ける修文。
2026年04月10日
企業が意識すべきCGコード改訂案のインプリケーション
「金融資産」「実物資産」がコードに入った意味
2026年04月16日
日本経済見通し(2026年4月)
中東情勢緊迫による景気下振れリスク上昇で4月利上げは見送りか
2026年04月21日

