サマリー
◆政府の人口減少対策の基本理念を示した「まち・ひと・しごと創生法案」など地方創生関連2法案が今国会中に成立する見通しとなった。現在、「まち・ひと・しごと創生本部」において、人口減対策について国や自治体が取り組む「総合戦略」と、50年後を見越した「長期ビジョン」の策定を進めているところである。
◆地方の人口減少を考えるにあたって、人口動態を正確に把握することは非常に重要である。本稿では、主に近年の地域人口動態等のデータを用いて分析を行い、人口減少への対処法について考察した。
◆その結果、地方の人口減少の主な要因は若年層の東京圏への流出であり、それがさらに自然減をもたらしていることがわかった。また、若年層の地方圏から大都市圏への人口移動は、相対的に良好な雇用機会を求めて引き起こされていることが示唆された。
◆以上より、地方の人口減少を食い止めるには、地方の雇用機会を増加させることが重要である。また、近年の高学歴化により若年層の求める職種が知識集約型にシフトしていると考えられる。雇用創出策を考えるにあたっては、この点もポイントとなる。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
地域で影響を増す外国人の社会増減
コロナ禍後の地域の人口動態
2025年07月24日
-
生成AI利活用に関する技術・サービスの動向
基盤モデルなどの最新動向、および全体像・自社事例を解説
2024年07月01日
-
コロナ禍を踏まえた人口動向
出生動向と若年女性人口の移動から見た地方圏人口の今後
2024年03月28日
関連のサービス
最新のレポート・コラム
-
中間配当の導入は株価を動かすか
開示直後は好感されるも、効果のインパクトや持続力は弱い
2026年07月17日
-
経済産業省「公正な買収の在り方に関する研究会」による企業買収行動指針のポイント・Q&A(案)
指針の趣旨を明確化~「企業価値」や「望ましい買収」とは?~
2026年07月17日
-
「トランプ口座」始動、未来の株主多数輩出
口座開設、「収益獲得」ではなく「次世代投資家との接点」
2026年07月17日
-
データサイエンスを踏まえた年金数理理論の人的資本分析への発展可能性
新たな退職率算定方法による退職要因分析への応用
2026年07月17日
-
AI時代の競争力を生むのは誰か? ~シリコンバレーとシアトルが示す「人材エコシステム」の力~
2026年07月17日

