2012年に入り、近年高い伸びを示してきた中国の財政収入動向に変化が見られる。中国の本年3四半期(1-9月)の全国税収は累計で約7.74兆元(対前年同期比8.6%増)と、景気のスローダウンを受けて、その伸びは大きく鈍化している(昨年1-9月の前年同期比は27.4%増)。他方で、公共財政収入の中の非税収入と呼ばれる項目が高い伸びを示している。同期間の全国の非税収入は1.32兆元で、前年同期比27.1%の伸び、うち中央は2,834億元(24.6%増)、地方が1兆344億元(27.8%増)となっており、特に地方の非税収入の伸びが著しく、幾つかの地方政府では70%以上や2倍といった伸びも見られるようだ(9月5日付中国網)。直近の8、9月単月を見ると、全国ベースの公共財政収入が各々、前年同期比4.2%、11.9%の低い伸び、なかでも中央分が▼6.7%、▼2.4%と連続マイナスを記録する中で、地方の非税収入のみ31.6%、40.0%の高い伸びだ。こうした動きを受け、中国国内で、従来から歳入面での構造問題とされてきた「乱収費」や「過頭税」の問題が改めて提起されている。
(乱収費で税収落ち込みを穴埋め)
中国の税外収入は、具体的には、公共サービス料金収入、国有資産使用料金収入、国有資本の投資収益、宝くじ収益金、各種の罰則金収入等であるが、財政部の発表している公共財政収入にある非税収入(行政事業性収費、罰金収入等)と、政府性基金収入(地方歳入が大半で、中でも大部分は国有土地使用権譲渡収入)がこれに該当すると見られる。2011年全国公共財政決算によると、税収入が約9兆元に対し、非税収入は1.4兆元であるが、これに政府性基金収入4.1兆元を加えると約5.5兆元、歳入総額14.5兆元のうち40%近くは税以外の収入に依存する構図になっている。

(中成長への移行で歳入構造の見直しが課題に)
以上のような最近の歳入をめぐる動きは、一義的には、必ずしも法律・規則に則って徴税が行われていないという中国の行政システム上の問題が依然として改善されていないこと、および地方歳入が不動産関連に依存し過ぎ、安定的な財源を有していないという根本的問題を示すものだが、それに加え、以下の点に留意する必要があろう。
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