企業価値向上を実現する人的資本経営の基礎知識

人的資本経営の変化と進化

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2024年08月26日

マネジメントコンサルティング部主任コンサルタント小林一樹

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サマリー

◆人的資本経営がクローズアップされる背景には、生産年齢人口の減少による深刻な人材不足と、無形資産の重要性の高まりに加え、企業価値向上を後押しする日本政府の方針があると考えられる。

◆人的資本経営の考え方が広まるきっかけとなった「人材版伊藤レポート」の公表から現在までの4年間の変化として、「人的資本の開示：人事情報の定量化」「経営戦略と人事戦略の連動：ガバナンス体制と人材ポートフォリオ」「労働市場への訴求：採用競争力強化とリテンション」といった点が挙げられ、企業の取り組みが進んでいる。

◆今後もさらに人的資本経営は進化すると考えられる。進化を実現するためには、「開示」と「実践」の好循環、リスクマネジメント視点の人的資本に関する投資の強化、人的資本投資と企業価値向上の関連分析に取り組むことがポイントとなる。

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