サマリー
◆国内経済の成熟化や企業間競争の激化等を背景に、M&A等を活用した企業規模の拡大、新規事業への進出、さらには海外展開(グローバル化)が進展してきている。特に、2005年頃までは日本企業同士のM&A(IN-IN)が比率として最も多かったが、その後は日本企業が海外企業を買うIN-OUT型のM&Aが増加し、日本企業の海外進出、グローバル化傾向が見て取れる。
◆ここで注意しなければならないのは、現実には、M&Aによる急激な企業規模の拡大に対して、グループ統制など企業の組織体制の構築が追いついていないケースが懸念されるという点である。海外グループ子会社が放任状態となった結果、「企業グループ全体でのシナジーの創出」はもとより、「海外グループ子会社の実態把握」すらままならないケースさえ見受けられる。
◆今後は、海外グループ子会社を含むグループ子会社の情報をいかに収集・集約し、グループ全体の企業価値創造につなげていくか、すなわちグループ統制をいかに図るかが、企業グループの将来を左右するといっても過言ではない。
◆各企業は、自社が営む事業構造や将来の戦略ビジョン、中期経営計画などと照らしあわせながら、それぞれのグループ子会社ごとに、独自かつ最適なグループ統制を構築することが重要となってくるといえよう。
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