サマリー
政府は、国と地方を合わせた基礎的財政収支の黒字化を目標に掲げている。財政を持続可能なものとするには、国の財政だけでなく、地域にとって重要な役割を果たしている地方自治体の財政を改革する必要もある。地方財政全体は、収支は比較的良好に見えるが、地方は国からの財政移転に依然として大きく依存しており、収入と支出の両面で課題がある。また、自治体では先行きの不透明さなどを背景に基金の積み増しが進んでおり、その考え方や今後の方針等についての情報開示や分析が求められる。
地方財政の将来に影響を与える要素として、ほぼ全ての自治体が公共施設等総合管理計画を策定した。そこからは、一人当たり公共施設面積が人口規模との対比で過剰とみられるケースがある、公共施設の数やト-タルコストの縮減に関する目標を設定していない自治体が少なくない、などの課題が浮かび上がる。また、経済パフォーマンスが高く人口規模が大きいにもかかわらず、行政コストの削減に消極的な自治体や、経済パフォーマンスが悪く人口規模が小さいため、歳出改革を進めるためには一定のサポートを必要としているであろう自治体もある。

大和総研調査本部が長年にわたる知識と経験の蓄積を結集し、的確な現状分析に基づき、将来展望を踏まえた政策提言を積極的に発信していくとのコンセプトのもと、2011年1月に創刊いたしました。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
地方銀行と官民連携まちづくりの課題
無担保・無保証・低収益という事業特性を踏まえた「地域金融力強化プラン」の論点整理
2026年03月10日
-
地方銀行の再編効果
高度化する銀行業における経営統合の意味
2025年12月05日
-
公共施設マネジメントと公会計
〜機能する行政評価〜『大和総研調査季報』2025年秋季号(Vol.60)掲載
2025年10月24日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
超富裕層の株式譲渡所得への税率はミニマムタックス込みで最高35.63%に
2026年度税制改正大綱解説(3)富裕層課税(ミニマムタックス)
2026年02月09日
-
理系進路選択に対する男女差の要因分析
女性の理系人材を増やすには、より早期段階での介入や対応が必要
2026年02月06日
-
2026年の東証改革の方針
上場会社の質の向上と新陳代謝を促進する市場機能の強化
2026年02月02日
-
高市政権の財政政策は更なる円安を招くのか
財政支出の拡大ショックは翌年の円安に繋がる
2025年12月18日
-
第228回日本経済予測
第2次高市政権の重点政策、どう進めるか①外国人労働者受け入れ、②消費減税/成長・危機管理投資、を検証
2026年02月20日
超富裕層の株式譲渡所得への税率はミニマムタックス込みで最高35.63%に
2026年度税制改正大綱解説(3)富裕層課税(ミニマムタックス)
2026年02月09日
理系進路選択に対する男女差の要因分析
女性の理系人材を増やすには、より早期段階での介入や対応が必要
2026年02月06日
2026年の東証改革の方針
上場会社の質の向上と新陳代謝を促進する市場機能の強化
2026年02月02日
高市政権の財政政策は更なる円安を招くのか
財政支出の拡大ショックは翌年の円安に繋がる
2025年12月18日
第228回日本経済予測
第2次高市政権の重点政策、どう進めるか①外国人労働者受け入れ、②消費減税/成長・危機管理投資、を検証
2026年02月20日

