サマリー
◆本稿では、余暇の過ごし方の一つとして「インターネット」が急速に普及している様子を確認するとともに、インターネットを通じた消費動向について見ていく。
◆「インターネット」があらゆる年代に浸透してきたことで、ネットショッピングが消費者にとって身近な買い物手段になりつつある。
◆世帯主年齢60歳未満の世帯ではネットショッピングの支出額が大きい。また、世帯主が退職する前後に当たる50~79歳世帯では、「旅行関係費」や「保険」などのサービス系分野の支出割合が大きくなる。
◆地域別に見ると、東北や北陸などではネットショッピングの支出額が少なく、さらにネットショッピングの中身が物販系にやや偏っている傾向が見られる。
◆余暇時間が増加してインターネット利用時間が一層増大すれば、それに伴いネットショッピングも増加する可能性がある。ネットショッピングに占める割合の大きい「旅行関係費」や「食料」「衣類・履物」などに加え、特に高齢化の進むような地域では「保健・医療」「保険」でもインターネットを通じた消費が伸びるものと思われる。
◆そのため、これらの市場に関連する企業は、ネット対応を一層強化するとともに、ニーズを捉えた商品やサービスの充実といった戦略を打ち出すことで、売上拡大が期待できるだろう。
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