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赤字半減目標は達成したが黒字化の見通しは立たず

内閣府中長期試算(2017年1月)

2017年01月31日

経済調査部 シニアエコノミスト 神田 慶司

サマリー

◆2017年1月25日に改定された内閣府「中長期の経済財政に関する試算」(中長期試算)によれば、2020年度の基礎的財政収支は経済再生ケースでGDP比▲1.4%と見込まれる。税収見通しが抑制的に見直されたことなどにより、前回公表時からPB見通しが悪化した。


◆2015年度の基礎的財政収支はGDP比▲3.0%と赤字半減目標を達成した。円安や世界経済の持ち直しなどによる景気回復で税収が増加しただけでなく、消費税増税や歳出抑制を政策として進めたことで目標が達成された。安倍内閣の取り組みには一定の評価ができる。


◆PBを黒字化させるには、2019年10月の消費税増税を織り込んでもGDP比で2%pt強の収支改善が必要である。景気回復頼みの税収増には限界があり、歳出改革、特に社会保障給付の効率化・適正化に向けた取組みを大胆に進めるべきである。

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