2013年05月31日
サマリー
◆2013年4月16日、「金融商品取引法等の一部を改正する法律案」(金商法等改正法案)が国会に提出された。金商法等改正法案には、銀行等による資本性資金の供給強化等を目的とした、銀行法の一部を改正する法案(銀行法改正法案)が含まれている。
◆銀行法改正法案には、銀行等に対する大口信用供与等規制の見直し(案)が提示されている。
◆見直し(案)では、規制の実効性を確保すべく、名義分割や迂回融資等による規制の潜脱を防止するための規定を設けている。
◆また、我が国では、インターバンク取引(コールローン等)、金融機関預け金(預金)、コミットメントラインの融資未実行残高分、デリバティブ取引の信用リスク相当額、公募社債等は規制対象外となっているが、見直し(案)はこれらを原則として規制対象としている。
◆さらに、我が国では、受信側がグループの場合、信用供与等の限度額(自己資本の額に対する割合)は「40%」となっているが、見直し(案)はこれを国際的な標準である「25%」に引き下げている。
◆そして、我が国では、受信側グループの合算範囲を議決権50%超の形式的支配関係で判断しているが、見直し(案)はこれを議決権による支配的関係に加えて経済的な相互関連性(実質支配力基準)に基づき判断することとしている。
◆見直し(案)のうち、大口信用供与等規制の潜脱防止部分(規制の実効性確保)については、公布日から20日を経過した日から施行される予定である。それ以外の部分については、公布日から1年6ヶ月以内で政令で定める日から施行される予定である。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
同じカテゴリの最新レポート
-
自己資本比率規制における内部格付手法の影響
内部格付手法採用行は自己資本比率の分母を7割程度に圧縮
2025年03月10日
-
バーゼルⅢ最終化による自己資本比率への影響の試算
標準的手法採用行では、自己資本比率が1%pt程度低下する可能性
2024年02月02日
-
SFDRのQ&A、9条ファンドの要件緩和へ
「格下げ」のトレンドは終焉し、パッシブ・ファンドが増加するか
2023年05月25日
最新のレポート・コラム
-
一括取得型自己株式取得(ASR)入門
ASRに関する基本的な事項をQ&A形式で解説
2026年10月16日
-
「次期学習指導要領等に向けた審議まとめ」における金融経済教育に関する記述
金融経済教育関連に限ると、大幅な拡充は行われない方向性か
2026年10月16日
-
日本の長期金利、2035年に5%台の可能性
2035年に3.5~4.2%程度で、海外保有拡大で1%pt超の上乗せも
2026年10月16日
-
なぜ企業は同じ情報を何度も提出しなければならないのか
公的統計のデジタル化を問う①-負担軽減の「効果」
2026年10月16日
-
成長投資の先にあるもの ~AI時代に問われる「組織能力」~
2026年10月16日
よく読まれているリサーチレポート
-
国税庁が非上場株式評価の方向性を公表
簿価純資産と収益力で評価する「残余利益方式」に統一の方向
2026年09月08日
-
GPIF経営委員会の8月開催が意味すること
基本ポートフォリオ見直しに向けて第一歩を踏み出したのか
2026年09月01日
-
日米協調介入は円安の是正にどこまで効果を発揮したのか?
更なる介入の合理性は低下。レジーム転換の有無が今後の焦点に
2026年09月14日
-
コーポレートガバナンス・コード改訂の焦点
企業の自律的な判断と実質を伴う説明が問われる
2026年08月27日
-
第230回日本経済予測(改訂版)
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年09月08日
国税庁が非上場株式評価の方向性を公表
簿価純資産と収益力で評価する「残余利益方式」に統一の方向
2026年09月08日
GPIF経営委員会の8月開催が意味すること
基本ポートフォリオ見直しに向けて第一歩を踏み出したのか
2026年09月01日
日米協調介入は円安の是正にどこまで効果を発揮したのか?
更なる介入の合理性は低下。レジーム転換の有無が今後の焦点に
2026年09月14日
コーポレートガバナンス・コード改訂の焦点
企業の自律的な判断と実質を伴う説明が問われる
2026年08月27日
第230回日本経済予測(改訂版)
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年09月08日

