東証投資単位引き下げで変わる株主総会

議決権1つの価格が下がれば、株主提案権も「大安売り」に

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サマリー

◆東京証券取引所は、2025年4月24日に「少額投資の在り方に関する勉強会 報告書」を公表した。個人投資家が求める投資単位の水準である「10万円程度」を踏まえて、上場会社が「投資単位の水準や引下げに向けた方策を自発的に検討していくことが重要」と指摘した。

◆投資単位の株式を保有すると、株主総会における議決権が1つ付与され、株主総会に出席できる。総株主の議決権の1%以上または300個以上の議決権を、提案日の6か月前から継続して保有している株主は、株主提案権を行使することができる。

◆投資単位引き下げにより、議決権300個を購入するための金額も下がるため、現在よりも株主提案を安価に行えるようになる。

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