株主提案天国は終了か?:テキサス州法改正

株主提案権制度をSEC規則による規制から州法による規制に変える

RSS

サマリー

◆現在、米国の株主提案権制度は証券取引委員会(SEC)が定める規則によって規制されている。テキサス州は会社法改正によって、株主提案権制度を州法の規制下に置こうとしている。

◆SEC規則では、2,000ドル相当の株式を3年以上継続保有していれば株主提案をできるが、テキサス州は、この保有要件を大幅に引き上げる。これによって個人株主や環境問題や社会問題を扱う運動団体による株主提案は激減するものと思われる。

◆株主提案に関する規制権限を州に移すことについては、連邦政府と州政府の規制権限の配分が問題となり得るが、共和党主導の現SECは株主提案権制度の州政府による規制に賛成している。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。

執筆者のおすすめレポート

同じカテゴリの最新レポート