サマリー
◆民主党候補のハリス副大統領は、9月25日、「機会の経済(Opportunity Economy)」をスローガンとする経済政策文書、‘A NEW WAY FORWARD FOR THE MIDDLE CLASS’ を公表した。
◆この政策文書のうち、米国内外の投資家にとっての一大関心事である、税制改革案(ハリス税制改革案)のメッセージとしては、「中間層への減税」、「富裕層及び企業への増税」、「中国に勝つための産業競争力向上」の三点に集約される。
◆Tax Foundationの調査(2024年9月10日公表)によると、ハリス税制改革案は、向こう10年間(2025年から2034年)で、「$1.48兆」の財政赤字をもたらすという。また、「責任ある連邦予算委員会」(CRFB)の調査(2024年10月7日公表)では、向こう10年間(2026年から2035年)で、「$3.5兆」の財政赤字をもたらすという(中位シナリオ)。
◆税制改革の実現には、議会での可決が必要となることから、ハリス税制改革案の実現の見通しは、(大統領選挙と同時に行われる)議会選挙の動向次第といえる。とりわけ、重要な財源と位置付けられる、「キャピタルゲイン課税の税率引き上げ」、「法人税率の引き上げ」、及び「最低法人税率の引き上げ」については、共和党議員の反対が見込まれることから、実現のハードルは高い。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
米国経済見通し 犠牲になるのは財政
中間選挙を控え、オバマケアの税額控除の期限を再延長か
2026年01月21日
-
米国当局、プライベート市場への投資奨励
401kのPEファンド運用解禁、銀行のレバレッジドローンの基準緩和
2026年01月14日
-
非農業部門雇用者数は前月差+5.0万人
2025年12月米雇用統計:FRBは様子見可能と判断か
2026年01月13日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
中国によるレアアース・レアメタルの輸出規制は日本の実質GDPを1.3~3.2%下押し
供給制約により、自動車産業を中心に生産活動の低迷が懸念される
2025年12月05日
-
2026年の日本経済見通し
1%弱のプラス成長を見込むも外需下振れや円急落、金利高等に注意
2025年12月23日
-
生成AIが描く日本の職業の明暗とその対応策
~AIと職業情報を活用した独自のビッグデータ分析~『大和総研調査季報』2024年春季号(Vol.54)掲載
2024年04月25日
-
中国経済:2025年の回顧と2026年の見通し
不動産不況の継続と消費財購入補助金政策の反動で景気減速へ
2025年12月23日
-
高市政権の財政政策は更なる円安を招くのか
財政支出の拡大ショックは翌年の円安に繋がる
2025年12月18日
中国によるレアアース・レアメタルの輸出規制は日本の実質GDPを1.3~3.2%下押し
供給制約により、自動車産業を中心に生産活動の低迷が懸念される
2025年12月05日
2026年の日本経済見通し
1%弱のプラス成長を見込むも外需下振れや円急落、金利高等に注意
2025年12月23日
生成AIが描く日本の職業の明暗とその対応策
~AIと職業情報を活用した独自のビッグデータ分析~『大和総研調査季報』2024年春季号(Vol.54)掲載
2024年04月25日
中国経済:2025年の回顧と2026年の見通し
不動産不況の継続と消費財購入補助金政策の反動で景気減速へ
2025年12月23日
高市政権の財政政策は更なる円安を招くのか
財政支出の拡大ショックは翌年の円安に繋がる
2025年12月18日

