サマリー
◆米国では、複数の中堅銀行の破綻や銀行の融資態度の厳格化などの動きが見られ、景気下振れリスクが強まっている。米国の金融環境は2000年代半ばほどには過熱しておらず、リーマン・ショック級の危機が発生する可能性は低いとみられるが、警戒は必要だ。
◆今後の動向をみるにあたっては、①銀行からの多額の預金流出、②銀行の保有証券の含み損、③中堅・中小銀行を中心とした商業用不動産向け融資、④高インフレと労働需給のひっ迫が依然として続く中での金融政策、などがポイントとなろう。
◆仮に大規模な銀行危機に発展すれば、米国の実質GDP成長率は4%pt以上押し下げられる可能性がある。日本の実質GDP成長率も3%pt押し下げられ、マイナス成長は避けられないだろう。
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