サマリー
◆3月10日、米国の総資産規模2,000億ドル超(2022年12月時点)のシリコンバレーバンクが経営破綻した。続いて、12日にはシグネチャーバンクも経営破綻に至った。両行の破綻を契機に、米銀行セクターに対する警戒は強まり、米国経済・金融の先行きに対する不透明さは高まっている。本稿では銀行不安に関するこれまでのレポートを再構成し(※1)、(1)米銀行セクターの更なる連鎖破綻の可能性、(2)金融危機へと発展する可能性、(3)更なる政策対応の可能性という3つの論点に関して検討したい。
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