サマリー
◆7月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月差+176.3万人、失業率は10.2%と、いずれも市場予想(Bloomberg調査:非農業部門雇用者数同+148.0万人、失業率10.6%)を上回る改善幅となった。今回の雇用統計では、雇用者数の伸び幅が6月から縮小したものの、雇用環境の改善継続が確認できる安心感を与える結果となったといえる。
◆雇用環境は改善したとはいえ、依然として道半ばであり、持続可能性が重要といえる。7月末に失業保険の増額期限が到来し、期間が延長されなかったことで、失業者は職探しを積極化させる可能性がある。しかし、新型コロナウイルス収束に目途が付かない中、雇用に関するサービス業の企業マインドは悪化し、求人動向は力強さに欠けることから、雇用環境の改善継続の制約要因となり得るだろう。
◆議会は失業保険の増額再回答を含む追加支援を巡って議論を継続しているが、依然として民主党・共和党間での折り合いは付いていない。こうした中、次回のFOMCは9月15・16日を予定している。雇用統計や小売統計の改善ペースに変調が見られればFRBに対する追加支援の期待度は高まることになる。8月末には、例年ジャクソンホールで行われるFRBのシンポジウムが、今年はオンライン会議で開催される予定であり、目先のFRBの次の一手を探る機会となるかもしれない。
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