サマリー
◆FOMC(連邦公開市場委員会)は、2020年3月23日にPMCCF(プライマリーマーケット企業債権ファシリティ)及びSMCCF(セカンダリーマーケット企業債権ファシリティ)という新たな資産購入枠組みを発表し、社債等の購入に踏み切った。足元クレジットリスクが高まる中で、FRBが発行体格付BBB-/Baa3までを含む投資適格社債の購入を実施すれば、債券市場の安定化に大いに寄与すると考えられる。
◆また、社債等の購入に加えて、①国債・住宅ローン担保証券の購入の無制限化、②TALF(ターム物資産担保証券ローンファシリティ)の再導入、③メインストリート事業貸付プログラムの創設の計画も併せて公表されている。
◆FRBは流動性の供給や「信用緩和」を行うことで金融危機を抑止するために積極的に行動している一方で、近年増加してきた低格付債務の増加や脆弱な産業などへの手当は、FRBだけでは難しい。今後必要なのは、財政支出の拡大を通じた企業や人々への支援といえる。家計への現金給付、中小企業や航空産業等へのサポートを含む経済対策は上院で否決され、再調整を余儀なくされた。政局によって米国経済の下振れが長引くということがないよう、党派を超えた政治的決断が不可欠といえる。
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