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FOMC 政策金利は据え置きも布石は多い

注目点は①バランスシート拡大の規模・期間の目途、②更なる金融緩和の可能性

2020年01月30日

ニューヨークリサーチセンター 研究員(NY駐在) 矢作 大祐

サマリー

◆2020年1月28・29日に開催されたFOMC(連邦公開市場委員会)では、政策金利であるFF(フェデラルファンド)レートの誘導目標レンジを、1.50-1.75%と前回(12月10・11日)から据え置いた。IOERの引き上げ、ターム物及び翌日物の資金供給オペの再延長も決定したが、想定の範囲内である。

◆今回公表された声明文における変更点は、物価目標の表現が微調整されたことである。対称的な目標であるインフレ率2%への回帰という新たな表現は、低位安定的に推移するインフレ率を押し上げるために行動が必要という12月のFOMC議事録に紐づくものである。中国で蔓延する新型コロナウイルスが世界経済を下押しするリスクも含めて、金融緩和(利下げ)の可能性が出てきたと言える。

◆流動性供給の結果、拡大してきたFRBのバランスシートに関しては、パウエルFRB議長の記者会見によれば、2020年第2四半期がバランスシート拡大終了の一応の目途と想定される。しかし、規模の目途や拡大の終わり方は様々な表現を用いて説明していることから、決定的とは言えず、フレキシブルな対応となることが想定される。

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