サマリー
2018 年11 月の中間選挙の結果、2019 年1月からは上下院の多数党が異なる「ねじれ議会」が4年ぶりに発生する。ねじれ議会下では、共和・民主両党で意見が対立する法案の成立は困難となり、議会での政策議論は停滞する可能性が高い。超党派での合意が期待されるインフラ投資などについても、財源を巡る意見対立などによって、早期の実現は難しいだろう。
他方、大統領令などを用いた、大統領権限による政策は、トランプ政権にとって引き続き有力な政策手段となる。大統領が議会から付与されている権限により実施される通商政策については、海外に対する強硬姿勢が維持されることになろう。貿易協定に関する国内手続きの際には、下院民主党が抵抗する可能性が高まるが、主な要求は労働者保護・環境規制であり、自由貿易主義への回帰を目指すものではない。
2019 年は税制改革の効果の剥落が見込まれるものの、それを補う財政政策は期待できない上、通商政策を巡る不透明感が続くことが予想され、米国経済の下振れリスクが高まっている。

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