サマリー
◆だが、米国の民間部門を取り巻く不透明な環境、対外的には欧州問題、国内的にはブッシュ減税の終了や強制歳出カットの開始という財政の2013年問題は、基本的には変わっていないといえよう。確かに、前者はECBによる大規模な資金供給や民間債権者が保有するギリシャの債務削減、EU・IMFによるギリシャに対する第2次支援決定など前進しているが、完全に払拭されたと誰が保証してくれるのか。しかも、足もとでは、ガソリン価格が昨年同様に高騰しており、新たなマイナス要因が顕在化している。
◆FOMCを受けて市場の楽観的ムードが一段と強まった結果、株価が大きく上昇すると同時に、金利も大幅に上昇。長期金利を低めに誘導して景気回復をサポートしたいというFedの政策意図は、効果が減じてしまう恐れがある。2010年、2011年と、春先までの楽観的な見方が年央にかけて下方修正されて悲観論に至り、そして年末に帳尻を合わせるという過程を繰り返してきた。果たして今年はそのようなアップダウンを回避することができるだろうか。当社では、2012年2.3%という見通しを5ヶ月連続で据え置く。
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