サマリー
◆前回の声明文と比較すると、景気の現状認識では、Q3の成長がやや強まったとして、個人消費の判断を上方修正した。だが、それ以外の項目は前回と同じ。また経済見通しについても、緩やかな成長が続くと想定したうえで、国際金融情勢など“著しいダウンサイドリスクがある”と指摘した点も前回と同じ。全般的に変化に乏しい1ヶ月半だったといえよう。
◆Fedメンバーの景気・インフレ見通しの数字をみると、成長率予想は大幅に下方修正され、失業率の低下は一段と緩慢に。だが、直近を別にすると、インフレ見通しに大きな変化なし。インフレ懸念の後退とともに、デフレ懸念もトーンダウンしたとみられる。引き続き、情勢に応じて追加措置を採るというスタンスだが、見通しから大きく逸脱することがその前提になろう。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
景気認識を上方修正したFedは様子をみることに
欧州の債務問題を著しい下ブレリスクとして、一段と強調
2011年12月14日
-
米国経済の二番底懸念は杞憂だったか
2011 年Q3 の実質GDP 成長率は前期比年率2.5%増に加速2011年Q3の実質GDP成長率は前期比年率2.5%増に加速
2011年10月31日
同じカテゴリの最新レポート
-
2026年の米金融政策の注目点
利下げタイミングや回数、中立金利の変化、次期議長の影響に注目
2025年12月26日
-
米GDP 前期比年率+4.3%と加速
2025年7-9月期米GDP:個人消費が全体をけん引
2025年12月24日
-
2026年の米国経済見通し
底堅くも脆い「K字経済」は続く
2025年12月24日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
日本経済見通し:2025年10月
高市・自維連立政権の下で経済成長は加速するか
2025年10月22日
-
非財務情報と企業価値の連関をいかに示すか
定量分析の事例調査で明らかになった課題と今後の期待
2025年11月20日
-
中国:2025年と今後10年の長期経済見通し
25年:2つの前倒しの反動。長期:総需要減少と過剰投資・債務問題
2025年01月23日
-
第227回日本経済予測
高市新政権が掲げる「強い経済」、実現の鍵は?①実質賃金引き上げ、②給付付き税額控除の在り方、を検証
2025年11月21日
-
グラス・ルイスの議決権行使助言が大変化
標準的な助言基準を廃し、顧客ごとのカスタマイズを徹底
2025年10月31日
日本経済見通し:2025年10月
高市・自維連立政権の下で経済成長は加速するか
2025年10月22日
非財務情報と企業価値の連関をいかに示すか
定量分析の事例調査で明らかになった課題と今後の期待
2025年11月20日
中国:2025年と今後10年の長期経済見通し
25年:2つの前倒しの反動。長期:総需要減少と過剰投資・債務問題
2025年01月23日
第227回日本経済予測
高市新政権が掲げる「強い経済」、実現の鍵は?①実質賃金引き上げ、②給付付き税額控除の在り方、を検証
2025年11月21日
グラス・ルイスの議決権行使助言が大変化
標準的な助言基準を廃し、顧客ごとのカスタマイズを徹底
2025年10月31日

