2024年09月19日
サマリー
◆2022年11月末にChatGPTが登場し、大規模言語モデル(Large Language Model,以下LLM)が注目されるようになって約1年10カ月が経った。そのような中で、金融経済分野へのLLMの応用は急速に進みつつある。
◆ただし、テキストデータを用いて金融市場分析や景況分析、経済学の研究を行う動き自体は、LLMが登場する前から存在した。たとえば、市場や景気の雰囲気をセンチメントスコアとして定量化する手法などは、その代表的な事例といえる。また、有価証券報告書に含まれる見通しの文章が、次期の業績予想に有効とする研究などもあった。
◆本シリーズでは改めて、大規模言語モデルを含む自然言語処理とよばれる領域が、金融経済分野での分析に対して従来もたらしてきた知見を概観するとともに、LLMがどのようなインパクトをもたらしており、今後これらの動向がどのように推移しそうなのかについて、議論していきたい。
◆シリーズの前半部分にあたる本稿においては、まず、LLMより前の従来型の自然言語処理が金融経済分野に応用されてきた事例を、手法と共に具体的に紹介していく。さらに、それらを踏まえて、自然言語処理のメリットや可能性について概観することで、後半部分にあたる次回のレポートで扱うLLMの議論へとつなげていく。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
執筆者のおすすめレポート
-
AI 経済分析の過去・現在・未来
『大和総研調査季報』2022年夏季号(Vol.47)掲載
2022年07月20日
-
新局面を迎えるナウキャスティング
新型コロナが促すマクロ経済分析へのデータサイエンスの本格的導入
2021年02月26日
-
生成AIが描く日本の職業の明暗とその対応策
~AIと職業情報を活用した独自のビッグデータ分析~『大和総研調査季報』2024年春季号(Vol.54)掲載
2024年04月25日
同じカテゴリの最新レポート
-
主要国経済Outlook 2026年10月号(No.479)
経済見通し:世界、日本、米国、欧州
2026年09月18日
-
金利上昇が問う財政への信認
2026年09月18日
-
日本経済見通し:2026年9月
「戦後最長」見込みの令和の景気拡大、その特徴と課題
2026年09月17日
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
2026年ジャクソンホール会議の注目点は?
ウォーシュ議長はインフレ抑止に対する姿勢を明確に打ち出すか
2026年08月20日
-
“TACO”指数で読む トランプ大統領の“TACO”化の兆し
市場と世論が映す政策転換のサイン
2026年08月13日
-
高市政権誕生後の長期金利をどうみるか
2035年に3.3~4.0%程度で、海外保有拡大で更なる上昇も
2026年08月12日
-
第230回日本経済予測
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年08月21日
-
GPIFガバナンス改革の功罪と課題解決の道
目先の運用見直しの可能性は低いが、硬直的運用への対応が課題
2026年08月13日
2026年ジャクソンホール会議の注目点は?
ウォーシュ議長はインフレ抑止に対する姿勢を明確に打ち出すか
2026年08月20日
“TACO”指数で読む トランプ大統領の“TACO”化の兆し
市場と世論が映す政策転換のサイン
2026年08月13日
高市政権誕生後の長期金利をどうみるか
2035年に3.3~4.0%程度で、海外保有拡大で更なる上昇も
2026年08月12日
第230回日本経済予測
円安・金利上昇下の日本経済と成長力強化への課題①AI活用による経済への影響、②資産市場と経済の好循環、を検証
2026年08月21日
GPIFガバナンス改革の功罪と課題解決の道
目先の運用見直しの可能性は低いが、硬直的運用への対応が課題
2026年08月13日


